
世の中の情報はバイオ・パワーによって形成されている
人間はこの地球のガンである
映画マトリックスで、エージェントスミスが言っていた台詞。
Human beings are a disease, a cancer of this planet.
あながち間違いではなさそうな雰囲気が、この日本のメディアからも流されていると思う。
愚民扱いの一般人
テレビや新聞から得られる情報は、統制されたものと思った方がいい、でも多くの人はそれらのソースを信頼できるものとして捉え、そして信じてしまう。
先日、とあるメディア業界の知人と会って話をした。
私 :あのSNSの広告販売権は、あの会社が独占ですよ。
知人:えっ、またあの会社ですか!とうとうネットまで!
ネット業界とは異なるメディア業界の方はなおさらのこと、報道に対するジレンマをお持ちだと感じた瞬間。
6代前の首相の人気は異常であった。
その人気を支えた主婦層・若年層・高齢者層(自分も含まれる)であるが、IQ軸と構造改革への肯定軸の二軸を引き、IQが低く構造改革には中立、もしくは肯定的な層をB層と名付け、その特徴を「具体的な事はよくわからないが、首相のキャラクターや閣僚を支持する層」と分析している。
「B層」の「B」とは「バカ(BAKA)」の「B」ではないかと指摘している人もいる。
ちなみに、
A層
- 財界勝ち組み企業
- 大学教授
- マスメディア(テレビ)
- 都市部ホワイトカラー
B層(内閣支持基盤)
- 主婦層&子供
- シルバー層
C層
- 構造改革抵抗守旧派
のように区分されていたようだ。
人気ばかりに目を捕われ、政策の本質に目を向け意見しなかったこともあるが、そう仕向けている力があることも知っておかなければならない。
バイオ・パワー
帰宅すると子供がWiiをやっている。帰宅して30分程度経った頃に「もう止めて寝なさい。」と言うと「まだちょっとしかやってないもん。」と反論する。
Wiiにログ機能があることを見せると、例え留守中であっても遊ぶ時間を守るようになる。
テレビ自体にログ機能はないが、子供はテレビの視聴時間も監視されていると思い込み、親がそばに居なくても見る時間を守る。
このような見えない力(プレッシャー)はどこにでも存在していて、我々も受動・能動どちらの立場にもなり得る。
世の中の秩序を守るためにはある程度必要な力だと思う。このような力のことをバイオ・パワー(bio-power)と呼ぶようだ。
情報操作のメカニズム
日本のメディアが独裁国家のような情報操作をしているとはとても思えないが、バイオ・パワーはどこにでも存在していると考えると、権力を持つ者にとって都合の悪い情報を流すことをメディア側が自主的に規制することはあるだろう。
おそらくそれに情報操作をしているという意識はないと思うが。
では、メディア業界にとってのバイオ・パワーとは何か?
視聴者からのものもあるだろうが、報道機関もそのほとんどが企業である以上、営利の追求を放棄することはできないはずだ。
つまり、広告主であるスポンサーは利益をもたらす存在、そのスポンサーの意にそぐわない内容を報じてしまうことはないと考えるのが自然ではないだろうか。
スポンサーを降りるぞ
と言われないようメディア側が勝手に自主規制し忖度する。スポンサーが常日頃から報道内容を監視している訳ではないだろうから。
都合の悪い情報を削るばかりではなく、スポンサーの都合の良いように書き換えられているものとも認識している。
だからテレビや新聞から得られる情報の多くは、スポンサーの意向を組んだ内容であり、決して中立のものではないと捉えている。
昨日(2012.3.27 18:53)のMSN産経ニュースには”「圧力なかった」古舘キャスター発言でテレ朝社長”という記事があったが、バイオ・パワーの事例としては分かりやすいのではないだろうか。
「絆 = 瓦礫受け入れ」という空気に疑問
2012年3月18日、“絆は色あせたか「苦しみ分かち合うべきだ」鎌倉在住の元米紙特派員語る”という記事が産経新聞に掲載された。どうもこのような一方的な空気が好きになれない。不安に思う人を社会的にバッシングしようという風潮。
記事内に、
一方で、「被災地に協力したいと言いながら自分たちに直接影響があると拒否した。それががれきの広域処理に表れた」と残念がった。さらに「被災地の苦しみを分かち合わなければならない。もし自分たちの地域の首長や議員ががれき処理の協力を断るなら、次の選挙で落とせばいい」と断じた。
と書かれており、威圧的な内容ではあるが、このように考える人がいてもおかしくないと思う、だが、メディアが中立な立場であるならば、異なる考えを持つ人の記事も掲載すべきだろうと思う。
一部の人たちの思惑によって作られようとしている流れを今後も黙認していると、人類はエージェントスミスが言った通りの存在になりかねない。
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