英語の発音は、単語で発音されるときとは違って様々な音に変化します。
日本人がネイティブの英語を聞き取れないのは、音声変化を教わっていないから。
ネイティブの英語をキャッチするためには音の変化を知り、実際に発音してみるのが近道。
ここでは発音の変化を7つに分類して紹介します。
変化パターンの例も掲載しているので(表示)をタップしてご覧ください。
7つの音声変化パターンを知るだけで、今までよりも英語が聞き取れるようになると思います。
短縮は日本人にも馴染みのある変化、見てもらうのが一番分かると思います。
は、willの先頭が省略されて、’ll と音が短くなり、省略された部分は、’(アポストロフィー)で示されます。
主語 + have動詞
I have | I’ve |
you have | you’ve |
they have | they’ve |
主語 + had
I had | I’d |
you had | you’d |
they had | they’d |
主語 + be動詞
I m | I’m |
you are | you’re |
they are | they’re |
be動詞 + not
are not | aren’t |
is not | isn’t |
was not | wasn’t |
主語 + will
I will | I’ll |
you will | you’ll |
they will | they’ll |
主語 + would
I would | I’d |
you would | you’d |
they would | they’d |
助動詞 + not
cannot | can’t |
will not | won’t |
could not | couldn’t |
助動詞 + be動詞/will
what are | what’re |
what is | what’s |
what will | what’ll |
英語は全ての音がハッキリと発音されるわけではなく、弱くなる音があります。音が弱くなることを弱化と言います。
トゥヒムと発音していましが、
himの先頭のhが落ちて実際にはトゥイムのように発音します。
のTell themは、テルゼムではありません。
themのthが落ちてTell’em(テルエム)もしくは(テレム)と発音します。
tell him | tell’im |
tell her | tell’er |
told him | told’im |
told her | told’er |
ask him | ask’im |
ask her | ask’er |
let them | let’em |
what he | what’e |
something | somethin’ |
語句の音と音がつながって発音されることが多々あります。
子音と母音の組み合わせでは、音をつなげた方が言いやすい。
のin a hourは、「イナナワー」のように発音されます。
音がつながる例1
I’ll be back in a hour. | イナナワー |
音がつながる例2
Mind if I join you? | マインディファイ |
音がつながる例3
[r] + 母音
are all | アロー |
figure it | フィギュラリィ |
[n] + 母音
in order | イノーラー |
sign up | サインナップ |
[d] + 母音
Should I | シュライ |
find out | ファインラウト |
[t] + 母音
[n] の後に [t] が続くなど、発音しないことで発音しやすくすることがあります。
例えば、plentyという単語は、プレンティではなくプレニィと発音します。
We've got plenty of time.
プレンティと発音するものだと思っていると、このような簡単なセンテンスさえ聞き取れないので、プレニィ オヴ タイムと一括りで発音練習するとGood!!
音が消える例1
How about you? | ハウ バウユ(バウチュ) |
音が消える例2
That’s exactly the point. | イグザク()リィ |
音が消える単語の例
twenty | twen’y |
exactly | exac’ly |
certain | cert’n |
doctor | do’tor |
outside | ou’side |
expect | ‘xpect |
suppose | s’ppose |
believe | b’lieve |
suggest | s’ggest |
different | diff’rent |
appreciate | ‘ppreciate |
friend | frien’ |
同じ音や似た音を2度言うのは言いづらいので、音が1つになったり、英語の強弱のリズムの影響で自然と音が抜け落ちるのが脱落。
単に音が脱落するのではなく、その箇所に一瞬の間が取られます。
hot tea は、hot の最後の [t] と tea の [t] と同じ音が続いているので、
ハットティー ではなく ハッ()ティー のように発音します。
音が抜け落ちる例1
I’ll have hot tea. | アル ハフ ハッ()ティー |
音が抜け落ちる例2
Have a good day. | ハヴァ グッ()ディ |
音が抜け落ちる例3
I could’ve done that. | アイ クダ(ヴ) ダン ダッ |
[m] [m]で前の[m]が脱落
[l] [l]で前の[l]が脱落
[t] [t]で前の[t]が脱落
[k] [k]で前の[k]が脱落
[g] [d]で[g]が脱落
[d] [t]で[d]が脱落
[d] [p]で[d]が脱落
food processor | foo’processor |
ある音が、となりの音の影響を受けて、似た音に変化したり、同じ音になったりすることを同化と言います。
haveの [v] がtoの [t] の影響を受けて、[f] に変化。
そして単語同士がつながってhafto(ハフトゥ)または、hafta(ハフタ)のように音が変わります。
I hafta go now(アイ ハフタ ゴー ナウ).
hafto(ハフトゥ)と発音しても、hafta(ハフタ)には辿り着かないな。
ネイティブとの発音の違いは、このような微細なところ。
音がとなりの音に似る例1
What’s that supposed to mean? | サポウスタ |
音がとなりの音に似る例2
Put them In there. | プッ()ネム インネア |
[n]が[th]に影響を与え同じ[n]の音に同化
in that | in’at |
down there | down’ere |
doing that | doin’at |
[k]が[v]に影響を与え同じ[f]の音に変化
[t]が[v]に影響を与え同じ[f]の音に変化
[t]が[d]に影響を与え同じ[t]の音に変化
used to | useta / useto |
pleased to | pleaseta / pleaseto |
[p]が[n]に影響を与え同じ[m]の音に変化
in person | im person |
in public | im public |
英語では、となりあった2つの音が互いに影響しあって、第3の音に変化することを融合同化と言います。
例えば、
の meet you は、[t] [j] の2つの音が互いに影響しあって [tʃ] という新しい音(第3の音)に変化します。
音が別の音に変わる例1
音が別の音に変わる例2
Could you do me a favor? | クッジュ |
音が別の音に変わる例3
よく起こる「融合同化」の例
did you | didju |
miss you | misju |
makes you | mak’sju |
takes you | tak’sju |
hope you | hopju |
make you | makju |
as you | azju |
give me | gimme |
let me | lemme |
going to | gonna |
trying to | trinna |
want to | wanna |
want a | wanna |
英語会話学習を続けるためには成功体験が必要
ここまで英語の7つの音声変化ルールについて紹介してきました。
このように音声が変化することを知っているのと知らないのとでは、今後の英語学習のモチベーションに大きく違いが出てきます。
音声変化のことを知って、ネイティブの言っていることが聞き取れたという
成功体験が最初に必要だと思います。
何度も挫折してきたのは、机上で単語や文法を学ぶだけで進歩や成長を実感できていなかったからだと思います。
映画を見ていてそう感じることが多くなれば嬉しくなりますし、モチベーションも上がります。
英語の耳になるおすすめの書籍
ここで紹介できなかった音声変化については、絶対「英語の耳」になる!リスニング50のルールがお勧めです。
本に書かれている例をいくつか書いてみます。
英語のフレーズ | 変化した音声 |
---|
on them | オネム |
but it | バディッ |
it’s going to | スゴナ |
out of | アウダ |
It’s like | スライク |
Should he | シュリー |
have been | ヴビン / アヴビン |
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音声を聞いて発音すれば、飛躍的にリスニング力が上がるはずです。英語が面白くなるのはココからです。
聞く力が身についてきたら、次にマスターしたいのが挨拶。
コミュニケーションの基本ですよね!
2022.10.22
How are you? という情報を与えると、I'm fine, thank you. And you? と感情無く答える。
海外の方からは日本人はそう思われているようです。
愛想ないし、ろくに挨拶もできひん。
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