
相手に伝えたいことが思うように伝わらない時
あいつ全然言ったことやらないとか、あいつ使えないなど、組織に属していると多かれ少なかれこのようなストレスを抱えることもあると思います。
逆にそう思われていることだってあるはずです。
なぜ、伝えたことと違った結果が出てしまうのでしょう?
今日は、人にお願いする時、どのようにすれば正確に伝えることができるのか考えていきたいと思います。
とある休日の一コマ
休日に4歳の次男と電車に乗って宮崎空港に行くことがあります。空港には行くけれど飛行機にはそれほど興味が無いので、毎回来た経路をすぐに折り返すことになります。
ある日、次男が「電車に乗って遊びに行きたい!」と言うので、宮崎神宮駅で下車してJRA宮崎育成牧場の公園に行けばいいと思い、宮崎駅から宮崎神宮の電車に乗車しました。
宮崎駅から宮崎空港駅の切符は大人340円。宮崎神宮駅までは160円なので、財布にも優しい宮崎神宮駅の方が親としてはありがたいのです。
余談ですが、「宮崎 → 南宮崎 → 田吉 → 宮崎空港駅」の区間を約10分前後で到着する距離で340円は異常に高いと思います。
宮崎駅を発車するや否や、進行方向がいつもと逆方向ということを察知して、「違う!」と機嫌が悪くなる次男。親が安易に決めたプランの為に次男からお叱りを受けることになりました。
表現と本意のギャップ
次男はあまり飛行機に興味はないのですが、高千穂夜神楽をモチーフにして作られた宮崎空港のカラクリ時計に興味を持っています。
彼の中では、電車に乗ることは、宮崎空港に行くこと、そして宮崎空港の「神様を見たい!」が本意だったのです。
他にも似た例があります。「ハンバーガーが食べたい!」と言うのでUPPER YARD cafeのハンバーガーを食べに行くと、「おもちゃが付いてない。」という始末。
ボリューム満点なアメリカンバーガーを食べさせてやろうと思えば、マクドナルドのハッピーセットのおもちゃが欲しかったようで、親子ともどもガックリ。
ウォンツ(本意)とニーズ(表現)
上述のように「〜したい(表現)」と言っても、「本意は別のところ」というのは、何も小さな子供だけの間で生じるものではありません。
実際には知識ある大人ほど、自分の本意を覆い隠すかのようにズレた表現をしてしまうこともあります。それは正に氷山の水面上に現れている部分と、水面下の見えない部分のギャップのようです。
表現力(ズレた表現)が発達するほど、自分自身でも本意が分からなくなり、表現したものが自分の本意だと思い込んでしまいます。
本意と異なる要求をしてしまっている為に、そのギャップが無意識のうちにストレスとなって苦しくなります。本意は潜在意識の中にありますから、なかなか気付くことができません。
願望の因果関係を探る
僕は一時期、瞑想にどっぷりハマりました。瞑想をやってみようと思った切っ掛けは、自分がやりたいことや、この世に生まれた使命、それとも目的は何なのか、知りたいと思ったからです。
瞑想をすることで、自分の潜在意識にあるものを顕在化できることを経験したので続けてはいますが、そのまま寝てしまうことも多々あります(笑)。
瞑想と言っても、修行とか経験を積んでというものではなくて、ヘミシンク(ゲートウェイ・エクスペリエンス)というツールを使っています。
慣れてくると、変遷意識の中でコーチングを受けているような体験ができるので、新しい自分を発見できるツールとして重宝しています。ヘミシンクのようなツールを使わなくても、潜在意識をあぶり出すことはできます。
やり方は、今自分が欲しいもの、やりたいことを付箋などに書き出します。一通り書き出したら、次に書き出した項目に対して、「それが実現すると、どんないいことがある?」と自分に問いかけます。
そして、その答えを別の付箋に書き出していきます。一つ書くごとに「他には?」と問い、増えたらまた付箋に書いていきます。
これを繰り返して「他には?」と考えても出てこなければ、次の項目に対して同じことを行います。
このように繰り返していくと、サンプルではありますが、上図のようなものができます。
ほとんどの場合、掘り下げていくと「自分が嬉しい」というこれ以上掘り下げようのない表現に辿り着くと思います。
電車賃が安くつくのも、美味しいハンバーガーを食べさせて子供の喜ぶ顔を見て自分が嬉しくなるためのこと。ただオーダーを出した本人の本意とは異なる結果が出ることもある。
極力そうならないように、オーダーを出す方も、受ける方も、本意のキャッチボールを上手にできるようになれればいいですね。
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