テニススクール体験で戦闘モード
子供が通っているテニススクールから一枚のハガキが届き、
「親子での共通の趣味」、「以前より親子の会話が増えてました」
なんて典型的なキャッチフレーズに釣られてたまるかと思いつつ、体験レッスンを受けることにしました。
ハガキに掲載されている本田コーチはヒカルのコーチで、何度かお会いしたことはありますが、宮崎県のランキング1位だったとは!
経験者は「はじめてクラス」ではなく、通常のクラスも体験できるということで、通常クラスを受けようと電話しました。
NEO:上級のテニス体験の予約をお願いします。
フロント:お客様のテニスのご経験をお聞かせ頂けますか?
NEO:3ヵ月です。
フロント:初級を受けられた方がいいかと思います。
意気揚々と「上級者を受ける!」と言っていたのに、初級コースを受けるべきと言われ意気消沈している私を見て、妻は「へそで茶が沸くわ」と大爆笑してました。
NEO:・・・じゃあ初中級クラスで、本田コーチでお願いします。
と妥協しました。(´・ω・`)ショボーン
で、初中級コースに参加させてもらいました。最初は準備体操、そしてサービスの練習。
私が打つ直前に「NEOさんはめちゃくちゃ上手いので皆さんよーく見ておいてください。」と本田コーチが突拍子もないことを言い出すので否定もせず「よーく見ておいてくださいよ!」と調子に乗って打ちました。
察しはついていましたが、妻が本田コーチに「調子こいてるから鼻っ柱を折ったって下さい。」と事前に頼んでいたようです。
打った後、「うおーっ!」というどよめき。室内コートで放った快心の一発。ボールを弾いた後の残音も心地良い、と自分にうっとり。
内心、「入って良かった!」と思ってると、本田コーチが「今日はビシバシ行きますよ!」と鼻息を荒くして言います。「アハッ、この人もファイタータイプだ!」と嬉しくなりましたね。
次のメニューは、コーチ相手の実践練習(前衛・後衛)、ストーローク、ボレーを9名のローテーションでこなします。息つく間も与えられませんで、これが結構きつく、部活を思い出してましたね。
意識がもうろうとしながらもボールを追い、インパクトの瞬間だけ意識を戻す。こういう練習をこなしていると、あともう一歩で取れなかったボールが取れるようになるんですよね。
まだ買って間もないラケットを杖代わりにして立ち上がり、ボールに飛びついていました。ヒカルも私の練習を見に来ていたので、いい映像が焼き付いたのではないかと思いますがどうでしょう?
まさかこの歳になって意識飛ばすようなハードな練習をするとは思わなかったなぁ(笑)。壁打ち練習やって体力付けてたから良かったけど、そうでなければ口だけ野郎で無様な格好を妻にもヒカルにも見せることになっていたと思います。
休憩無しのノンストープで練習は続き、最後は本田コーチを交えて試合練習。運良くと言うか、意図的と言うか、本田コーチと私は対戦をしました。前の練習で十二分に体力を消耗し、ボール集めもできないくらいになっていましたが、本田コーチと打ち合うことを知っていたのか、潜在意識はその分の体力を残していてくれました。
私にとっては真剣勝負、手加減無しでできる相手と向き合うことができて、とにかく嬉しい瞬間でした。
最初に私からサービスを打ちました。最初に見せたサーブはセンターに打ったので、その印象が強いはず。裏の裏をついてセンターで行くか、それともワイドを狙うか?とサービス前にボールをつきながら考えていると左肩が真空状態になったのでコースはワイドに決め、渾身の力と魂を込めて打ちました。
本田コーチはやはりセンターを予測していたようでしたが、流石に硬式テニス宮崎県ナンバーワンプレヤーです。「逆付いた!ノータッチエースや!!」と思ったのですが、当てられました。
次に本田コーチのサービス。ファーストサービスは白帯に当たりフォルト。どんなセカンドサービスかな?」とテイクバックを点でチェックしながら打ってくるコースを予測しながらインパクトの瞬間に移動。「スライスサーブ」、「バックハンド」、「少しボールより遠目に構えストレートに打ち返す」というような判断をしポジションを取ってスイングに入る瞬間、自分が思った方向とは逆方向にボールが弾んで行ってセカンドサービスでノータッチエースを取られてしまいました。
あの時、完全に戦闘モードに入ってました。無意識にネットプレースタイルになって攻撃的になってはいましたが、サービス以外でプレッシャーをかけることができず、本田コーチからは余裕の空気を感じていました。当然の事ですけどね(笑)。
とにかく、自分サイドのコートが広く感じるんです。やっぱり厳しいコースを狙ってきますし、素振りを見せずに「そっちかよ」というようなショットも打ってきます。ゲームをメイクされるまでもなく遊ばれている状態で、格の違いを思い知らされました。
ただ一つ一つのショットはデータとして体に刻まれて経験値が上がるのでありがたいですね。
妻の「鼻っ柱をへし折る」という策略は成功したようですが、戦闘モードの私のプレーを見て心を動かされたのか「スクール通ってもいいよ」と言ってくれました。ラッキー♪
本田コーチから取られたエースはキックサーブというらしい。YouTubeにRoger Federerのキックサーブの映像があったが、肝心なところが映ってないやん(笑)。バウンドはこんな具合に「イレギュラーでもしたんか?」と思うほどでした。キックサーブも打てるようになろう!
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