GUI世代のためのOpenVZ Web Panel

昔しのチームメートに、「そのくらいコマンド叩け!」と言うと、「俺GUI世代だから!」と切り返してきた強者がいた。腹を抱えて笑ったことを今でも鮮明に覚えています。
OpenVZ、はたまた仮想化って(最近はクラウドですかね)?というケースもあると思いますので、初めて触る方などにはGUIツールを使って説明するとイメージしやすいと思います。
今回は日本語対応もしているOpenVZのGUIツール、OpenVZ Web Panel 2を使ってみたいと思います。他にもGUIのコントロールパネルは色々とありますね(OpenVZ Control Panels)。
 
 

OpenVZ Web Panel 2 で出来ること

  • コンテナ作成/削除(別の物理サーバも可 INSTALLドキュメント参照)
  • IPアドレス等の管理
  • UBCパラメータ(barrier:limit)
  • CPUスケジューラー
  • DISKクオーター(softlimit:hardlimit)
  • バックアップ
  • クローン作成

などが主な機能となっています。

OpenVZ Web Panel 2にできること

OpenVZ Web Panel 2にできること


余談ですが、UBCパラメータのチューニングは以下の内容を参考にしています。
KMEMSIZE(barrier) >= 40KB * NUMPROC(average) + DCACHESIZE(limit)
PRIVVMPAGES(barrier) >= VMGUARPAGES(barrier)
TCPSNDBUF(barrier) >= 64KB
TCPSNDBUF(limit) – TCPSNDBUF(barrier) >= 2.5KB * NUMTCPSOCK
TCPRCVBU(barrier) >= 64KB
TCPRCVBUF(limit) – TCPRCVBUF(barrier) >= 2.5KB * NUMTCPSOCK
OTHERSOCKBUF(limit) – OTHERSOCKBUF(barrier) >= 2.5KB * NUMTCPSOCK
DGRAMRCVBUF(barrier) >= 129KB
OTHERSOCKBUF(barrier) >= 129KB
NUMFILE >= NUMPROC(average) * 32
DCACHESIZE(barrier) >= NUMFILE * 384(bytes)
barrier <= limit
 
 

OpenVZ Web Panel 2 のインストール

OS : Debian GNU/Linux 6.0
Kernel : 2.6.32-5-openvz-686
インストールは至って簡単、以下のコマンドで一発です。
# wget -O – http://ovz-web-panel.googlecode.com/svn/installer/ai.sh | sh
どうやらrubyで書かれているようで、Ruby 1.8.5+ (1.9 is not supported)ということがINSTALLドキュメントに記されています。

OpenVZ Web Panel 2


インストール場所は、/opt/ovz-web-panel 。
インストール完了後はブラウザで、
http://<your-host>:3000
にアクセスし、admin/admin でログイン。
SSLを効かせたい場合は、/etc/owp.conf 内に「SSL=on」を書き、/etc/init.d/owp restart すれば、https://<your-host>:3000 でアクセスできます。
もしグローバルな環境で使用する場合は、ファイアーウォールでアクセスコントロールしましょう。
注意:MacのSafari(5.1.2)とは相性が悪く、コンテナのパラメータを変更しようとしても「お待ちください」のウィンドウで止まってしまします。他のブラウザは大丈夫です。
 
 

OpenVZパッケージを廃止予定のDebian 7.0?

またまた余談ですが、Debian 7.0からは、OpenVZパッケージが廃止されるとか。Xenでもそうですが、OpenVZも最初は自分でLinuxカーネルにパッチを当てて作っていたので何ら問題ないと思うのですが、廃止の理由が「サポートが技術的に困難」とのことで少し気になるところ。

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