最後の忠臣蔵



時代劇ってあまり好きではありません。

昔、白虎隊をテレビで見てものすごい違和感を覚えたのが理由だと思うのですが、自決しなければならない境遇は理解できるものの、全員がそれ(切腹)をやってのけることが信じられなかった訳です。
何より流血がダメなんです ( ノД`)。

それ以来、新撰組や忠臣蔵等の血なまぐさそうなシーンが出てきそうな時代劇は見なくなりました。

歴史って、事象は記録を遡れば知ることができますが、その背景に関わった人物像については美化されて語り継がれているもので自分の視点ではない。

事を動かすのに交渉し納得させたのか、等価交換、それとも暗殺、対峙なのか等、想像は膨らところですけど、結局のところ本当の事は分からないのでは?

時には戦わなければならないこともあるだろうけど、自らの意思で選んだ戦いでなく主君の名誉や財を守るために剣を振るっている、そこに嫌悪感を抱いてしまいます。おそらく前世では、臣下の立場の時もあって、相当こき使われてたんだろうな(笑)。

 

前置きが長くなってしまいましたが、何かの映画を観に行った時に、「最後の忠臣蔵」の予告を見ました。どうやら浪士たちの切腹の後の話のようだし、赤ちゃんを抱いて雪中を必死に歩く役所広司さんの映像が脳裏に焼き付いてしまって、そこに何が描かれているのかをちょっと見てみたいと思ったのでした。

役所広司さんは瀬尾孫左衛門の役で、抱いていた赤ちゃんは可音という名の女の子、成長した姿は桜庭ななみさんが演じております。

遅い、夕刻までには帰ると申したではないか!

と可音が怒るシーンで、孫左衛門はこの娘に仕える身なのか。それにしても高飛車な娘だと思ったのですが、

孫左は仕事をしている間、私と離れていて寂しくないのか? うちは寂しい。

と真っすぐな性格が可愛いのなんのってたまりません。

いつもツンケンしている可音の気持ちはストーリーが進むにつれ理解でき、そしてどのような境遇の身なのかも。

誇り高き血筋であることを孫左衛門が可音の幼き頃から教えていたのです。

瀬尾孫左衛門を調べると、Wikipediaに「脱盟者の一人」とあります。

ストーリー中に同士であった寺坂吉右衛門(佐藤浩市さん)は瀬尾孫左衛門はそのような者ではないと言っています。

討ち入りの16年後に二人は再開し、吉右衛門は討ち入り前夜に逃げだした理由を孫左衛門に問うのですが、その問いに孫左衛門は答えるどころか吉右衛門に切り掛かる。その胸の内に何を秘める?

卑怯者と罵られ、蹴られ殴られしても忠義を貫くその姿勢を、美徳として捉えるのかどうかは別として、多くの人は心動かされるのではないでしょうか。

孫左衛門と可音の心の揺らぎ、そして決意していく流れの中で、可音の成長していく姿に目を奪われてしまい、凛とした立ち居振る舞いにもうウルウルでした(T T)。

一方、孫左衛門、

最後の最後に何をしとるねん!
ちょっ、 吉右衛門 馬みつけた 早く来て止めてくれ〜!!

と本気で思いましたもんね。

なぜにそこまでして忠義を尽くさなければならないのか?
本当にこの時代の人(男)ときたら。

でも時代劇を好きではない僕ですが、結構楽しめた一本でした。



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