
ブログはオワコン? AIに何でも聞ける時代にブログを続ける7つの理由
「ブログはオワコン」。ここ数年、よく聞く言葉です。
結論から言うと、Neo隊長はブログそのものは終わっていないと思っています。終わりかけているのは、「誰が書いても同じになる記事」のほうです。
AIに聞けば、たいていのことはすぐ答えが返ってきます。でも、「実際に試したらどうだったか」だけは、試した人にしか書けません。
この記事では、自分のブログの実際の数字を見ながら、ブログを続ける意味を考えて、7つの理由にまとめました。
オワコンと言われて
わたくしのブログ「既視感ある日々」は、3年ほどほったらかしにしていました。
再開したきっかけは、AIの「Claude Code」を使い始めたことです。過去の記事をAIに読ませてわたくしの口調を覚えてもらい、ずっと書きたかった記事を手伝ってもらいながら、また投稿するようになりました。
AIに手伝ってもらってブログを再開した人間が、「AIの時代にブログを書く意味」を考える。ちょっと矛盾しているようで、だからこそ考えてみたくなったんです。
たしかに、AIは便利です。何でも知っているAIに聞けば、すぐに答えが返ってくる。気づけば、自分でもGoogleで検索することが減ってきているように思います。
じゃあ、わざわざブログを書く意味って、あるんやろか?
まず「オワコン」を調べた
「ブログはオワコン」と言われているのを聞いて、わたくしがまずやったのは、「オワコンって何?」を調べることでした(笑)。「終わったコンテンツ」の略なんですね。
意味が分かったら、なんだか懐かしい気持ちになりました。このブログや、映画「マトリックス」好きが集まるサイト(matrix.dejavuz.com、今は閉じています)が、みんなの憩いの場になっていた時期があったからです。
その後、みんなはSNSに集まるようになりました。ブログの代わりに、noteなどで書いたものでお金を得られる場所もできました。書くことが好きな人なら、そりゃ、そっちに行くわなと思います。
でも、わたくしの場合、書く理由の本質は、誰のためでもない、自分のためなんです。
自分が経験したことや、困ったことをどうにかして解決してきたことを、誰かに伝えて、喜んでもらいたい。それが、ずっと変わらない気持ちです。
ブログとSNSの歩み
そもそも、ブログやSNSはいつごろ生まれたのか。調べてみると、わたくしのサイトの歴史とも重なっていて、なかなか感慨深いものがありました。
| 年 | ブログ・SNSのできごと | Neo隊長のサイト |
|---|---|---|
| 1997年 | アメリカで「weblog」という言葉が生まれる | |
| 1999年 | 「blog」という呼び方が生まれる。Blogger、LiveJournal が登場 | |
| 2002年 | 日本でもブログが広まり始める | 「DejavuZ ZONE」(今のこのブログ)で掲示板や日記 |
| 2003年 | 「はてなダイアリー」開始 | マトリックスの考察掲示板、ダックスのサイトがにぎわう |
| 2004年 | mixi がオープン。Facebook が誕生 | |
| 2005年 | 「ブログ」が新語・流行語大賞に | |
| 2006年 | Twitter(今のX)が誕生 | |
| 2008年 | Facebook の日本語版が公開 | |
| 2011年 | 映画『ソーシャル・ネットワーク』が日本で公開。Facebook の国内利用者が1,000万人を超える |
ブログが生まれた
「weblog」という言葉は、1997年12月に、アメリカのJorn Barger(ヨーン・バーガー)さんが使い始めたのが最初と言われています。
それを1999年5月、Peter Merholz(ピーター・マーホルツ)さんが冗談で「we blog」と区切ったのが、「blog」という呼び方の始まりなんだとか。
日本では2002年ごろから広まり、2005年には「ブログ」が新語・流行語大賞に選ばれました。わたくしのサイトで掲示板や日記を書いていたのは、「ブログ」という言葉が流行るよりも前のことです。
mixiからFacebookへ
日本のSNSといえば、まずmixi(ミクシィ)です。2004年3月にオープンし、招待された人しか入れない仕組みで人気を集めました。会員数は、2009年9月末で約1,792万人にものぼり、仲間内で会話が弾む心地よい空間でした。
一方のFacebookは、2008年5月に日本語版が公開され、2011年1月に映画『ソーシャル・ネットワーク』が日本で公開されると、一気に広まりました。2011年9月末には、国内の利用者が1,000万人超え。
mixiのほうは、2010年から2011年ごろにかけて招待制や「足あと」機能をやめ、スマートフォンへの対応も遅れたこともあって、利用者がFacebookやTwitterに流れていきました。
2012年には、日本発のSNSよりFacebookのほうが人気だと、多くのメディアで報じられるようになり残念に思った時期でした。
1. AI時代にブログを続ける
では、AIに何でも聞ける今、なぜブログを続けるのか。Neo隊長が考えた理由を、7つにまとめました。
まずは、AIの時代だからこそです。せっかくなので、AI(Claude)本人にも聞いてみました。返ってきた答えが、なかなか正直でした。
AIの答えは、もとをたどれば、人が書いて公開した文章からできています。公式の説明書に載っていない「実際どうだった」という話は、個人のブログが一番の情報源です。体験を書く人が減れば、AIの答えも薄くなっていきます。
つまり、ブログはAIの「答えの源」でもあるわけです。
しかも、Neo隊長のブログには、ChatGPTなどのAIから紹介されて来てくれた人が、直近の4週間で8回いました。まだ少ないですが、AIが「詳しくはこちら」と案内する先になり始めています。
検索のされ方が変わってきているのは確かです。それでも、Neo隊長のブログに人が来る一番の入口は、今も検索でした。ロボットのアクセスを除いた90日間で、日本の検索から590回です。
たとえば、わたくしが昔書いた文章の書き方の記事には、「新聞投稿 コツ」と検索した人がたくさん来ていました。
新聞に投書したいけど、どう書けばいいか分からない。そういう「知りたい」は、入口が検索でもAIでも同じです。変わるのは入口だけなんです。
2. 体験・経験の価値
AIに「ハーレーのキーフォブの電池が切れたらどうする?」と聞けば、それらしい答えは返ってきます。
でも、読者が本当に知りたいのは、「メーターにENTER PINと出て動かなくなったとき、どうすればいいのか」です。
実際、Neo隊長のブログでこの1週間よく読まれていたのは、こんな記事でした。
| 記事 | 1週間の表示回数 |
|---|---|
| iPhone Duo専用設計 MOFTのMagSafeウォレット | 61 |
| ハーレーのキーフォブ電池切れで「ENTER PIN」と表示されたときのセキュリティ解除法 | 18(前の週より63%増) |
どちらも、自分が困ったことから生まれた記事です。
ハーレーの記事は、自宅の駐輪場で「ENTER PIN」と表示されて困ったときの記録です。PINも覚えていなくて焦りましたが、実はキーフォブの電池を替えるだけで解決しました。
つまり、予備のボタン電池(CR2032)を持っておけば、難しいことをしなくてもいい。こういう「やってみたら拍子抜けした」話こそ、体験した人にしか書けません。
MOFTの記事は、iPhone Duoで今まで使っていたMagSafeウォレットが使えず困っていたところに、対応するウォレットが出るという情報を見つけて、共有したものです。
AIは、物知りではあっても、「困った当人」の代わりにはなれません。同じことで困っている人に届くのは、困った本人が書いた記事なんだと思います。
3. つながり・共感
ブログは、会ったこともない人とつながる入口にもなります。これは、Neo隊長が身をもって経験してきたことです。
同じものが好きな人や、同じことで困った人が、記事を読んで「わかる!」と思ってくれる。その共感が、つながりの入口になっていました。
ダックスのサイト
昔、結婚して宮崎に引っ越してきた妻と、ミニチュアダックスのモモ太郎のために、「ミニチュアダックス、Momoのページ」(minidachs.net)というサイトを作りました。
見知らぬ土地でも、妻とモモ太郎に友達ができるように。そんな思いで始めたサイトです。
まだSNSというものがなかった頃でしたが、SNSのような仕組みを持たせて、全国のダックス好きに登録してもらっていました。
いつも散歩する公園などで撮ったダックスの写真を投稿してもらい、近くのダックス仲間と出会えるマッチングのような要素もありました。
おかげで、全国のダックス好きとつながりができて、リアルな友人もできました。サイトは今は閉じていますが、古いページを保存している「Wayback Machine」に残っていました。
記憶どおりのピンク一色。なつかしすぎて、しばらく眺めてしまいました。2003年のページは、こちらです。
マトリックスの掲示板
映画「マトリックス」好きが集まるサイト(matrix.dejavuz.com)では、夜な夜なみんなでストーリーを考察して、本当に楽しかったんです。
こちらも今は閉じていますが、2003年10月の掲示板が残っていました。「マトリックスの哲学」「エンター・ザ・マトリックス」など、当時の話題がそのままです。
Linuxの入門サイト
Linuxエンジニアとしての入門記事を書いていたサイト(superusers.jp)では、記事を読んだ方から講師の依頼をいただきました。
Linuxの入門記事を書いているサイトは、こちらです。
そして、このブログ
そして、この「既視感ある日々」は、わたくしにとってアイデアの源泉です。
ブログを書いていると、「これは別のサイトにしたら面白いかも」というアイデアが次々に浮かびます。マトリックスの掲示板も、このブログのドメインから生まれたサイトでした。
飛行機とマイルのサイト「そらにマイル」(sora2mile.com)も、もとはこのブログで書いていた話です。マイル修行をしていた頃に、独立したサイトにしました。
今はそれほど修行をしなくなったので、ドメインだけは残して、少しずつこのブログに集約していく予定です。
アイデアがふくらめば、別のサイトとして立ち上げる。落ち着いたら、またこのブログに集約する。そうやって形を変えながら、ここから色んなサイトが生まれてきました。
映画「マトリックス」で言えば、最後はソースに戻るようなものですね。広げたり、まとめたり。その出発点も、帰ってくる場所も、いつもこのブログです。
4. 自分らしさの発信
ここは正直に書きます。ブログだけで稼ぐのは、昔より難しくなっています。AIが答えを出してしまえば、記事がクリックされる回数は減ります。
「ブログはオワコン」は、稼ぐための道具としては、かなり当たっていると思います。ここはごまかしても仕方ありません。
でも、稼ぐことを目的にしないなら、話は別です。数字を気にしすぎずに、自分の好きなことを、自分の言葉で書けるのが、個人ブログのいいところです。
ハーレーで困った話も、マイルを貯める裏ワザも、50歳前後からの英会話も。好きなことも失敗も、ぜんぶ混ぜこぜなのが、このブログです。
AIでも書ける一般論は、AIに任せればいい。わたくしが書きたいのは、Neo隊長にしか書けない話です。
5. スキルアップ
新聞社の方から教わった「結論から書く」「書いたら音読する」は、文章のための技術だと思っていました。でも続けていると、頭の中を整理する技術でもあると気づきます。
たとえば最近、ブログのアクセス解析を見直す記事を書きました。「記事にする」と決めたからこそ、ふだんなら見過ごす設定まで、ひとつずつ丁寧に確かめられたんです。
記事を書くたびに、公式の情報を調べて、数字の裏を取る。これも、立派なスキルアップだと思います。
50歳前後になって、英会話や文章術を学び直しているNeo隊長にとって、ブログは学んだことを自分に定着させるノートにもなっています。
6. 資産になる
XやInstagramの投稿は、タイムラインの中ですぐに流れていきます。サービスのルールが変われば、届き方も変わります。いわば借りた土地です。
ブログは、自分のドメインという自分の土地です。2008年に書いた記事が、今もちゃんとそこにあります。
書いたものが流れずに積み上がっていく。検索やAIから、何年たっても読者を連れてきてくれる。それが、ブログが資産になるということだと思います。
7. そして…楽しさ!
そして最後は、やっぱり楽しさです。
マトリックスの考察で夜な夜な盛り上がったのも、ダックス好きの仲間ができたのも、楽しかったから続けられたんだと思います。
自分が困ったことを解決して、それを書いて、誰かに喜んでもらえる。それが、わたくしにとって一番の楽しさです。
何がオワコンか
7つの理由を考えてみると、「オワコン」の正体が見えてきました。
| オワコンになりつつあるもの | まだまだ価値があるもの |
|---|---|
| ネットの情報をまとめただけの記事 | 自分で試した記録 |
| AIでも書ける一般論 | 失敗談と、そこからの工夫 |
| 検索の順位だけを狙った記事 | 自分の実際の数字を出した記事 |
| 稼ぐことが目的のブログ | 「誰かの役に立つかも」で書くブログ |
AIがすぐ答えてくれる時代だからこそ、AIには答えられない「あなたは実際どうだったのか」に価値が出るんだと思います。
まとめ
Neo隊長がブログを続ける理由は、シンプルです。自分が生きてきた中で、「これは誰かの為になるかも」と思ったことを書き続けたい。収益に特化したブログを目指しているわけではありません。
自分の経験や、困ったことを解決してきたことを、誰かに伝えて喜んでもらう。ダックスの仲間や、マトリックスの考察仲間とつながれたのも、その積み重ねでした。
その書き方は、たぶん、AIの時代に一番残りやすい書き方です。
- AIに書けるものは、AIに任せる
- 自分にしか書けない体験・失敗・数字を書く
- 稼ぐより、誰かの役に立つことを目指す
「ブログはオワコン」と言われても、わたくしは気にせず書き続けます。
だって、ハーレーの「ENTER PIN」で困っている人は、今日もどこかにいるはずですから。

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