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タイムズカーで660万件の情報漏えい。免許証が漏れたら個人でやるべき5つの対策

タイムズカーで、最大約660万件の個人情報が漏れたというニュースが流れました。運転免許証などの画像も、約160万件が流出したとのことです。

わたくしは、タイムズカーの会員ではありません。でも、銀行や証券会社の口座を作るときに、免許証やマイナンバーカードの画像を何度も送っています。

免許証は、身分を証明するいちばんコアな書類です。悪用されるとしたら、どんなことが考えられるんやろうか? 自分や家族、周りの人は大丈夫やろうか? ニュースを見て、正直ちょっと心配になりました。

結論から言うと、漏れてしまった人が今日やっておきたいことは2つです。信用情報機関への「本人申告」と、タイムズを名乗る連絡を疑うこと。この記事では、その理由と手順を、なるべくかみ砕いてまとめました。

何が漏れたのか

まずは、何が漏れたのかを整理しておきます。会社の発表と報道をまとめると、こんな内容です。

項目内容
対象最大約660万アカウント(退会した人や、入会手続きを途中でやめた人も含む)
個人の情報氏名、住所、生年月日、電話番号、メールアドレス
本人確認書類運転免許証の画像など約160万件(学生証や住所の確認書類なども含む)
パスワード漏れたが、元に戻せない形で保管されていた
漏れていないものクレジットカード情報

ポイントは、「昔ちょっとだけ登録して、もう使っていない人」も対象になっていることです。「退会したから関係ない」とは言えません。

対象の人には、9月29日から順にメールが届いているとのこと。退会した人にも10月1日から案内が始まっていて、連絡先が変わった人は、問い合わせフォームから今の連絡先を知らせるようになっています。

なお、報道を見るかぎり、マイナンバーカードが含まれるという話は出ていません。ただ、免許証以外の書類も含まれているので、念のため届いたメールの内容を確認してください。

一番こわいのは借金

免許証の画像が漏れて、何がこわいのか。専門家は「勝手に借金されてしまうのが一番大きなリスク」と言っています。

免許証は、お金を借りるときやカードを作るときの本人確認に使われます。本物の免許証の画像と、住所や生年月日がそろっていれば、他人になりすまして申し込むことができてしまうわけです。

しかも、今回は本物の画像です。偽造した免許証と違って、受け付ける側も見分けがつきにくい。ここがやっかいなところなんです。

今日からできる5つの対策

ここからは、個人でできる対策です。上から順に、効果が大きいものを並べました。

  • ① 信用情報機関に「本人申告」をする
  • ② 自分の信用情報を定期的に見る
  • ③ タイムズを名乗る連絡を疑う
  • ④ 使い回しのパスワードを変える
  • ⑤ スマホの乗っ取りに備える

①本人申告をする

いちばん効くのが、これです。本人申告とは、「わたしの免許証は悪用されるかもしれません」と、お金の貸し借りの記録を管理している機関(信用情報機関)に届けておく制度です。

届けておくと、誰かがあなたの名前でローンやクレジットカードを申し込んだとき、審査する会社に「本人申告あり」と表示されます。そのため、本人確認をいつもより慎重にしてくれるんですね。

信用情報機関は、日本に3つあります。

機関主な会員
JICC(日本信用情報機構)消費者金融など
CICクレジットカード会社など
全国銀行個人信用情報センター銀行など

どこから手をつければいいか迷ったら、JICCがおすすめです。JICCに届け出ると、提携しているCICと全国銀行個人信用情報センターの会員会社にも届くしくみになっています。

しかも、「免許証の情報が漏れた」場合も対象だと、公式ページにはっきり書かれています。

JICCの登録期間は5年で、自分でいつでも取り消せます。全国銀行個人信用情報センターは、マイナンバーカードがあればネットで申し込めて、手数料は500円です。

JICCの「不正利用防止の届け出」は、こちらから申し込めます。

ただし、本人申告をすると、自分がローンやカードを申し込むときも、審査に時間がかかるようになります。住宅ローンや車のローンを予定している人は、そのタイミングも考えて届けてください。

②信用情報を見る

本人申告とセットでやっておきたいのが、自分の信用情報を見てみることです。

信用情報には、いつ・どこに・何を申し込んだかが記録されています。身に覚えのない申し込みや契約がないか、ときどき確認しておくと安心です。CICやJICCは、スマホから申し込めます(有料)。

③偽の連絡を疑う

今回は、名前・住所・電話番号・メールアドレスがセットで漏れています。こういうときに必ずやってくるのが、会社を名乗る詐欺メールです。

「お詫びの補償金をお支払いします」「本人確認のため、こちらから再登録を」。名前や住所を知っている相手からの連絡だと、つい信じてしまいますよね。

パーク24は、メール・SMS・電話で、パスワードやカード情報を聞くことはないと言っています。届いた連絡のリンクは押さずに、自分でタイムズの公式サイトを開いて確認するのが鉄則です。

④パスワードを変える

パスワードも漏れましたが、元に戻せない形で保管されていたとのことです。そのままログインされる心配は小さそうです。

とはいえ、同じパスワードをほかのサービスでも使い回しているなら、話は別です。タイムズと連携しているJR西日本も、使い回している人に変更を呼びかけています。この機会に変えておきましょう。

⑤スマホの乗っ取り対策

免許証を偽造して、携帯ショップでSIMカードを再発行させ、電話番号を乗っ取るという手口があります。電話番号を取られると、SMSで届く認証コードまで盗まれてしまいます。

携帯会社のマイページで、暗証番号を推測されにくいものに変え、ログインに2段階認証を設定しておくと安心です。

免許証の再発行は?

「じゃあ、免許証を作り直せばいいのでは?」と思いますよね。

ところが、免許証の番号12桁のうち、再発行で変わるのは最後の1桁(再発行した回数)だけなんです。残りの11桁は同じまま。漏れた画像を取り戻せるわけでもないので、手間のわりに効果は小さいと言えます。

マイナンバーの場合

今回の漏えいに、マイナンバーカードは含まれていないようです。それでも、「もしマイナンバーが漏れたら?」は気になるところなので、まとめておきます。

マイナンバーは、免許証と違って番号そのものを変えられます。漏れて不正に使われるおそれがあるときは、住んでいる市区町村に変更を請求できます。変更すると、今のマイナンバーカードは使えなくなり、作り直しになります。

また、マイナンバーだけでは、ほとんどの手続きはできません。手続きのときは、必ず顔写真つきの本人確認書類も求められるからです。むやみに怖がる必要はありませんが、免許証の画像とセットで漏れたときは要注意です。

ちなみに、カードの暗証番号は券面に書かれていないので、カードの画像から暗証番号が漏れることはありません。

被害に遭ったら

身に覚えのない請求や契約が見つかったら、すぐに次のところへ連絡してください。

連絡先どんなとき・かけ方
請求してきた会社借入先・カード会社・携帯会社など。身に覚えのない契約だと伝える
警察相談専用電話
#9110
「#」を押してから「9110」。住んでいる都道府県の警察の相談窓口につながる。受付は平日の昼間が基本(都道府県によって異なる)
消費者ホットライン
188
「188(いやや)」とかけるだけ。近くの消費生活センターなどの相談窓口を案内してくれる

なお、集団訴訟に2,200人以上が参加の意向という報道も出ています。続報は追っておきたいところです。

まとめ

免許証の画像は、一度漏れたら取り戻せません。だからこそ、「悪用されにくくする」準備が大事です。

今日やっておきたいのは、JICCへの本人申告と、タイムズを名乗る連絡を疑うことの2つ。時間があれば、パスワードの見直しと、スマホの2段階認証も済ませておきましょう。

わたくしのように、銀行や証券会社に免許証の画像を送ったことがある人は多いはずです。今回の会員でなくても、他人事ではありません。家族や周りの人にも、本人申告という制度があることを教えてあげてくださいね。

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