タイムトラベル

ヒプノセラピーという催眠療法を受けてきました。毎晩ヘミシンクを聞いていると、たまに光が体の中に入ってくるような神秘的な体験をしたりすることはあるのですが、苦を味わうような気持ちや体験をあまりしないので進歩してない、自分で何かをブロックしていると感じていました。
自分の中のパンドラの箱に触れようと努力してもそれが見当たらないので、セラピストさんに協力してもらおうと思ったのがヒプノセラピーを受けるきっかけとなりました。
「自分の知らない不安や恐れを知りたい」という要求を投げかけたのですが、あまりにも漠然としたものなのでテーマを絞り込んでいきました。色々な会話を交わしていくうちに自分で自分を信頼できていないことに気付き、テーマは「信頼」に決定! そして、なぜそうなってしまったのかを探るべくセッションが始まりました。
導入の大きく深呼吸しリラックスするのはヘミシンクと同じで、ヘミシンクで言うフォーカス10の状態に。その後、野原に寝そべっている自分、そして青空に白い雲が浮かんでいることをイメージするように誘導されました。その後白い雲がこちらに近づいてきて自分をスッポリ包み込み宇宙に飛び出すわけです。自分でへミシンクしている時もこのようなイメージはしているのですが、ここから先は自分でも未開発な領域で、こんなことができるのか!!と驚きの連続でした。
クラップの音で宇宙から地球に呼び戻され降り立った場所は、小学6年生の頃にソフトボールの練習をしていた場所で、ピッチング練習をしているその頃の自分を、審判の目線で見ている所でした。
降り立った瞬間にビューンとボールが自分の方に向かってきてビックリしたのですが、キャッチャーがちゃんといました。目線を下に向けるとやっぱりM君やん!!周りを見渡すとあの頃の面子が揃っているではありませんか!めっちゃ懐かしくて笑えてきて、今のシチュエーションをセラピストさんに伝えました。
そして「そのメンバーの中に気になる人はいますか?その理由はなぜですか?」と聞かれ、「S君です。去年までピチャーをしていたから。」と答えました。
「今年はNEOさんがピッチャーなんですね。試合はしたりしましたか?」と聞かれた瞬間に、もう悔しさやら無念さやら言葉では言い表すことができないくらいの記憶が溢れるわ吹き出すわで感情の渦に巻かれてしまいました。
昨年ソフトボールの大会で優勝していたチーム、優勝できなかったその責任を今もなお無意識に背負っていたなんて。
あの日の決勝戦、勝っていたのに試合の後半から小雨が降り出しウィンドミル投法をしていた私は雨で濡れたボールで制球に苦しんでいた。足もとに置いていたロジンを後ろポケット入れ滑りを抑えたがボールがすっぽ抜けて暴投を幾度と繰り返す。監督から「下投げをしろ」と指示が出て投法を変えたが、下投げなんか練習した事ないしコントロールしようと思うとスローボールになり打たれた。
内野が自分の周りに集まってきて、「ドンマイ、ドンマイ」って励ましにきてくれた。「やっぱり俺、いつものように投げる。」と皆に伝えたらM君が監督にそうさせてくれるように言いに行ってくれた。その後私が投げたボールの返球はM君が雨でボールが濡れないようにとマウンドまで駆け足で持ってきてくれた。それでも暴投をしてしまって1点リードされたまま試合が終わった。
「あの時監督の指示に従って打たせて取る形でゲームを進めていれば・・・」「去年までずっと優勝していたのに俺がピッチャーをしたばっかりに優勝を逃してしまい申し訳ない」ということをず〜〜〜っと気にしていたみたいなんです。orz
自分の事を信頼できないって理由の一つはここにあったのだなと感じました。結果はどうであれ自分らしい投球をしてその試合を終えたので、その頃の自分に、「よう頑張った、100点や!」と言って別れ、タイムトラベルを終えました。
絵空事のように思える体験も私にとってはものすごくリアリティがあり問題を解消しているという実感があります。ヒプノセラピーの年齢退行というセッションを受けた後に気付いたのですが、現在の自分がその時々の自分と対面できていたという不思議な感覚。へミシンクをしている時はいつも今の自分が主体となっていましたが実は同じようなことができるのかも。さて、今夜も行ってみますかね♪

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