スクランブル


原油高、そして何やら防衛省がらみの収賄事件で逆風吹き荒れる中、「飛行機は逆風に向かって飛び立つんだ。」と言わんばかりに開催された航空祭。場所は日本のトップガンとも呼ばれる新田原基地。それだけに、他の基地との航空祭とは比較にならないくらいの迫力があります。

輸送機や旅客機が直線的な動きをするのに比べ、戦闘機は獲物を追う捕食獣のような極めて躍動感に溢れた線を描きます。またその爆音たるや腹の底を振るわす程のもので、共振共鳴を身を以て体感できます。

戦闘機を見るのが初めての息子は、私の脚にしがみつき「静かに飛んで下さい!」と耳をふさぎながら必死に叫んでいました。(^^)音速の2倍のスピードで頭上をかすめ飛び、爆音を残して行くわけですから3歳の息子には少し刺激が強過ぎたかもしれません。


そんな最中、非常事態が発生しました。
携帯電話をとると取引先様からで、「今日は定期メンテナンスの日なんですがデータセンターには誰もいないようで・・・。」と。
毎月2日は台風が来ようと槍が降ろうとその取引先様は定期メンテナンスを行う為、私が属している会社のデータセンターに入館されます。その事をすっかり忘れていて航空祭なんぞに来たもんだから慌てました。
航空祭が行われている新田原基地からデータセンターまでは普通でも車で約1時間程かかります。今日は航空祭ということで周辺道路は渋滞してますしどうしよう・・・待ってもらうにも限度があるってことで同僚にスクランブル発進を要請して対処してもらいました。(^^;
実際にこの新田原基地ではスクランブル発進にも備えています。近年中国機とロシア機へのスクランブルが増加傾向にあり、その牽制とも取れる日米共同演習を今年の9月に行っています。はたして米軍はこの国土に必要なんだろうか?そもそも日米安全保障条約ってアメリカが日本を守る事を明確化されているものでもなさそうだし、守ってもらえるなんて思わない方がいい。
この基地には昔の同期、教官がいます。それだけが理由ではありませんが、これらの戦闘機が実践で使われないように、訓練やショーだけのものであるよう願うばかりです。

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