「ばらばら」だけどおいしい

毎日小学生新聞 2011年9月25日 日曜日


最近新聞を取り始めまして、と言いましても小学生新聞(毎日新聞)だったりします。
毎朝、小学生の長男と新聞を読むようになったのですが、この新聞、結構興味深い記事が多いのです。
以前このブログでも、「昔食べたトマトは美味しかった。」という内容のものを書いたことがありましたが、トマトを含め、今の野菜の味が変わってしまったことの記事がありました。
「ばらばら だけどおいしい」、何やら意味深な見出しがつけられており、読み進めるに従って記事の意図が分かってきました。
F1品種というものを聞いたことはないでしょうか? 記事には大根を例に、「花粉を出さないように改良した大根の花のめしべに、大根と同じアブラナ科の植物(大根ではない)の花粉をつけて実をつけさせ、その実からとった雑種のタネのことだ。このタネから育った大根は、両親のいいところばかりを受けついでいる。見た目がきれいで、いっしょに植えた大根はどれも同じ大きさで、どれも同じ時期に大きくなって、いっせいに引き抜くことができる。」と書かれていました。
同じくらいの大きさ、重さなので、個別に値決めしなくてもよく、何と合理的なんでしょう。生産者、販売者共に煩わしい手間が省けていいものだ。と、手放しで喜ぶことはできないこともあります。
F1品種は一代限りという制限もあります。F1品種からは種を採ろうとしても採れないようで、例え採って植えたとしても同じ物はできないらしいのです。つまり、生産者は作物の植え付け時に種を購入しなければならないということです。

7つ道具


F1品種についてはこの記事を読む前から知っていまして、除草剤に耐性を持つ品種もあるとか。その時に感じたのは食も何らかの支配下にあるのだなと思った次第です。
ただ花粉を出さないことは知りませんでしたね。ミツバチ集団失踪などという話題もありますが、関係あるんじゃないですか?
今食べている野菜が不味い訳ではありませんが、本来野菜が持つ風味が失われていることをとても残念に思います。
以前、志半ばで僕の実験も断念せざるを得ない状況となりましたが、在来種(固定種と呼ぶみたいです)を手に本来の味を持つばらばらな大きさでも美味しい野菜を作り、子供達に食べさせてあげたい。

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